2009年6月18日木曜日

Vol.12 「ゆでガエル現象の教訓」

ビジネスの変化や環境問題に対する警鐘として
しばしば引用されるたとえ話に「ゆでガエル現象」があります。

熱湯の中にカエルを入れると、あまりの熱さにすぐ飛び出すけれど、
今度はカエルを水の中に入れてからゆっくり温めると、
気持ちがいいのか気づかないまま茹で上がってしまうという話です。

徐々に変化していくと誰も気づかず、
いつの間にか取り返しのつかない事態になっている例えとして、
過去に何度も耳にしてきました。

あまりに分かりやすく、よくできた話なので素直に信じていた私ですが、
実は作り話らしいということを知りました・・・ショックでした!

そもそも変温動物にとって外界の温度変化は重要で、
ゆっくりとした変化に敏感だからこそ、寒くなれば冬眠し、
暖かくなってきたら目覚めることができるわけだそうです。
なーるほど!理屈を聞けば・・・確かに説得力がある。
しかしながら、どちらも聞いただけで、
私自身が実験して試したわけではありません。
だから「作り話らしい」と書かせて頂きました。

私にとって、ゆでガエル現象の教訓は、
いかにもありそうな話だからといって、
むやみに信じ込まないこと。」となったのです。
それでも・・・・・正しいことより、出来すぎた嘘に価値と魅力を感じ、
意義深いたとえ話の作者を尊敬する私がいます。
作者は本当はカエルが茹で上がらないことを知っていたのではないか。
人に気づきを与えられれば、その例えが本当かどうかなど
小さなことだと思っていたのではないか。
「作者」ならぬ「策者」の偉大さに思いを馳せた瞬間でした。

2009年6月3日水曜日

Vol.11 「語先後礼と同時礼」

「私たちは挨拶に力を入れます。」

これは、当社の名刺の裏に印刷してある、電気のコンシェルジュ、
3つのお約束のひとつです。「力を入れます」と宣言しているからには、
全社員が、挨拶の基本をしっかり守った、お客さまによい印象と好感を持たれる
スマートな挨拶ができることを目指して取り 組んでいる最中です。

ある時、挨拶におけるお辞儀の基本は、「語先後礼」として
語り継がれているものがあることを知りました。

「語先後礼」とは、挨拶をする相手の方の目を見ながら、
「おはようございます」「ありがとうございます」などの言葉を発した後に
お辞儀をすることだそうです。
文字の通り、言葉が先で、時間差を設けて、礼が後になることです。

同じお辞儀でも、言葉を発しながら頭を下げることを「同時礼」と言うそうです。
一般には、正式なお辞儀が「語先後礼」で、日常の挨拶は「同時礼」と
定義しているところが多いようです。

この話を聞いて、挨拶の言葉は相手の方に対して言うものであって、
床や地面に向かって言うものではないことに気がつきました。

そこで、私たちは基本の挨拶に、この「語先後礼」をプラスして、
挨拶のスタンダードとして実践することにしました。

今のところ、「語先後礼」を取り入れた挨拶を標準としている会社は
少ないようなので、電巧社を際立たせるひとつの武器として、
大いに活用していきたいと思っています。

しかし、これは意識をしていないと中々できるものではありません。
うっかりしていると 「同時礼」になってしまう恐れがあるからです。

「挨拶に力を入れる」とは、常に意志を持って
しっかりとした挨拶をするということです。

お客さまに、良い印象を持って憶えていただくためにも、
このことを肝に銘じて、私たちは挨拶に、精一杯の思いを込め、
戦略的に力を入れて取り組んでいきたいと考えています。

(S)