2012年11月7日水曜日

Vol.22 「マジックというエンターテイメント」

ある夜、マジックバーを訪れる機会があった。
そこで僕は2人の素晴らしいマジシャンと出会うことになる。

まさにマジシャンと言わんばかりの外見。
笑いを引き寄せるトークにマジックを絡ませ、
楽しい空間を演出するマジシャンA。

紳士的な外見はお洒落なバーのマスターそのもの。
映像とリンクさせ、神秘的な空間を演出するマジシャンB。

それぞれが別のお店のオーナーマジシャンだそうだ。
そしてどちらも、非現実的なことが目の前で起こる。

"何もないはずの手のひらに、
    薔薇が現れ、そして消え去る" こりゃ感動!!

そんな中で、偶然にも同じ現象のマジックがあった。

しかし、彼らの作り出そうとする世界観が違うため
全く違うものに見えるから不思議だ。


そして同じマジックだったからこそ気付かされた共通があった。

それはマジックを大切にしながらも、どちらのマジシャンとも
絶えず、お客様の様子を見ていて、その場に最適な
トークやおもてなしで、お客様を楽しませていること。

「どうだ!凄いだろう!」というような上からの目線を
感じることも、まったくなかった。

なるほどエンターテイメントだ。
お客様を楽しませることこそが目的であり、
マジックはそのツールに過ぎないということなのだろう。

お客様を満足させる技術。
久しぶりにプロの仕事に触れることができた。
そう思った一夜でした。

(M)